東京都知事選で20時当選確実はなぜ?小池百合子三選に広がる強烈な違和感

社会・経済

2024年7月7日、東京都知事選の投開票が行われました。

結果は、現職の小池百合子氏の三選です。

しかし、選挙結果そのもの以上に、多くの都民、そして全国の視聴者が強烈な違和感を覚えた場面がありました。それが、投票締切と同時の「当選確実」報道です。

投票は20時まで受け付けられているにもかかわらず、20時ちょうどの時点で、複数のテレビ局が一斉に「当選確実」を打ち出しました。

この瞬間、「何かがおかしい」と感じた人は少なくなかったはずです。

20時ちょうどの当選確実報道は本当に妥当なのか

選挙制度を知っている人ほど、この報道に引っかかりを覚えたのではないでしょうか。

なぜなら、20時ちょうどの時点では、投票箱はまだ開いていないからです。

開票作業はこれから始まる段階であり、実際の得票数は一切確定していません。それにもかかわらず、「当選確実」という断定的な表現が使われました。

もちろん、テレビ局側には出口調査という根拠があると言うでしょう。出口調査とは、投票所で有権者に投票先を尋ね、統計的に分析する手法です。

理屈としては理解できます。しかし、ここで問題になるのはタイミングと表現の強さです。

まだ投票行動が続いている時間帯に、「もう結果は決まっています」と言わんばかりの報道が流れる。その影響を、軽視してよいのでしょうか。

出口調査があっても「断定」してよいのか

出口調査はあくまで推計です。全有権者を対象にしたものではありませんし、誤差も存在します。

それでも日本の選挙報道では、「当選確実」という極めて強い言葉が、長年慣例のように使われてきました。

しかし、その慣例が有権者の感覚と乖離していないか、今こそ問われるべきではないでしょうか。

「どうせもう決まっている」「自分の一票に意味はない」

そうした無力感を助長しているとしたら、それは民主主義にとって健全とは言えません。

8年間で都民は小池百合子の何を評価したのか

今回の選挙結果に対して、もう一つ大きな疑問があります。

それは、小池百合子のこの8年間の都政が、どこまで都民の生活を良くしたのかという点です。

大規模なスローガンや横文字の政策は数多く語られてきました。しかし、「自分の生活が具体的にどう変わったのか」と問われて、即答できる人はどれほどいるでしょうか。いません。なぜなら、公約すべて無視で、着手すらしていないから・・・・

それでも再選される。この事実に対し、怒り虚無感を覚える人がいるのも無理はありません。もちろん私もその一人。

「現状維持でいい」「変えるのは面倒だ」

そんな空気が都全体を覆っているように見えてしまう・・・・

学歴問題や刑事告発が与える印象

さらに、今回の選挙では、学歴に関する疑惑カイロ大学卒業や首席卒業)や、公職選挙法違反の疑いによる刑事告発といった話題も、完全に解消されたとは言い難い状況でした。

重要なのは、有罪か無罪かを断定することではありません

問題は、「疑念が残ったままでも再選される」という構図が、有権者にどんなメッセージを与えるかです。

説明責任を果たさなくても、時間が経てば忘れられる。

そうした前例を作ってしまうことこそ、将来へのリスクではないのか?

当選無効・再選挙という選択肢への期待

小池百合子公職選挙法違反が仮に認定された場合、当選無効再選挙という制度上の可能性は存在します。

それは決して「負けた側の悪あがき」ではありません。

選挙の正当性を担保するための、民主主義の安全装置です。

また、2位候補の繰り上げ当選ではなく、あくまで有権者が改めて意思表示をする機会が与えられるべきだ、という考え方にも一定の合理性があります。

まとめ:違和感を無視し続ける社会でいいのか

今回の東京都知事選で、多くの人が感じたのは「怒り」だけではありません。

それ以上に、「どうせ何を言っても変わらない」という深い諦めだったのではないでしょうか。

20時ちょうどの当選確実報道。

説明が尽くされないままの疑惑。

そして、それでも続く現状維持

これらを「いつものこと」で済ませてしまえば、政治と市民の距離は、さらに広がっていきます。

危機感がないのではなく、危機感を抱くこと自体に疲れてしまった。それが、今の東京今の日本の空気なのかもしれません。

だからこそ、この違和感を言葉にし、疑問として残すことには意味があります。

沈黙こそが、最も都合のよい選択肢になってしまわないように。

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