【新燃岳が爆発的噴火】噴煙5000m!火山灰が都城にも──霧島連山で相次ぐ火山活動に警戒

社会・経済

新燃岳が爆発的噴火!噴煙は5000mに到達──霧島連山の活火山が再び目覚めた

九州南部にそびえる新燃岳(しんもえだけ)が、2018年4月5日の朝に爆発的噴火を起こしました。 噴煙の高さは驚異の5000メートル。上空まで巻き上がった火山灰は、遠く離れた地域にも影響を及ぼしています。

霧島連山の活火山「新燃岳」とは?

新燃岳は、宮崎県と鹿児島県の県境に位置する標高1421メートルの火山で、霧島連山の一部です。 日本の有史以降、たびたび噴火を繰り返しており、2011年の噴火でも大きな被害を出しました。

専門家によると、新燃岳は「活動期に入っている可能性が高い」とされ、火口内では断続的に火山ガスの放出が観測されていました。 今回の爆発的噴火も、こうした火山活動の一環として警戒されていたものです。

噴煙5000m──火山灰が市街地にも

気象庁の発表によると、今回の噴煙は火口上約5000メートルにまで達し、上空の風によって火山灰が広範囲に飛散。 宮崎県都城市などでは灰が積もる被害が報告されています。

都城市に住む知人によると、「朝起きたら車の上に灰がびっしり。屋根のない駐車場だったので、洗車が大変だった」とのこと。 自宅周辺の道路も白く霞み、視界が悪くなったそうです。

噴石・火砕流への警戒も必要

火山活動の専門家は、噴石や火砕流に注意するよう呼びかけています。 特に火口周辺2キロ以内では、噴石の飛来や小規模な火砕流の発生が懸念されています。

気象庁は引き続き、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持。登山や火口付近への立ち入りを控えるよう強く注意を促しています。

火山灰対策──家庭でできる備え

火山灰が降った地域では、屋外の車や洗濯物を守る対策が必要です。 洗濯物は室内干しにし、車はシートなどで覆っておくとよいでしょう。

また、火山灰は細かい粒子で目や喉を刺激します。外出時はマスクやゴーグルの着用をおすすめします。 掃除の際は、乾いた状態で払うと空気中に舞いやすくなるため、軽く湿らせてから拭き取るのがポイントです。

自然の力を前に、人の備えを

今回の爆発的噴火は、自然の圧倒的な力を改めて感じさせる出来事でした。 幸い大きな人的被害は確認されていませんが、火山活動は今後も続く可能性があります。

火山とともに生きる地域では、「また噴火するかもしれない」という前提での暮らし方が求められます。 非常用マスク・飲料水・懐中電灯などを常に備え、情報をこまめにチェックすることが、身を守る第一歩です。

まとめ:5000mの噴煙が伝える自然の警鐘

新燃岳噴火は、「日本は火山の国」であるという現実を思い出させてくれます。 地元では灰の掃除や交通への影響も出ており、生活の中での火山対策が改めて注目されています。

自然災害は避けられませんが、備えと冷静な対応で被害を最小限に抑えることは可能です。 これからも霧島連山の動向に注目しつつ、安全な暮らしを守っていきたいものです。

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