小さな医院に行って後悔?腹痛で受診して感じた「個人医院の現実」

腹痛で体調を崩したとき、近所の小さな医院に行くのは誰もが自然な選択かもしれません。 私も同じように「近いから」「すぐ診てもらえるから」という理由で、近所の個人医院に足を運びました。 しかし、その診察内容に強い違和感を覚え、「小さな医院って本当に大丈夫なのか?」という疑問が残りました。 この記事では、私が実際に体験した診察の流れと、そこから見えた小規模医院の課題、そして病院を選ぶときに注意すべきポイントをお伝えします。
小さな個人医院での診察が“物足りなかった”理由
私が訪れたのは、街角にある昔ながらの医院。 医師は80歳くらいの高齢の先生が一人、看護師が一人、そして事務員が二人。 こじんまりとしていて、雰囲気は悪くありませんでした。 ただ、受付を済ませてからの対応に少しずつ違和感が出てきました。
まず最初に渡された問診票で「身長」「体重」「検尿」「採血」などを記入するように言われました。 ここまでは一般的ですが、問題は“体重”。 私は数年体重を測っていなかったため「不明」と伝えたのですが、事務員のスタッフから返ってきた言葉は「とにかく記入してください」。 正直、びっくりしました。適当に書くしかなく、「これで意味があるのか?」と不信感が湧いた瞬間でした。
次に診察。 腹痛で来院したにもかかわらず、医師が行ったのは血圧測定と口頭での問診だけ。 聴診器を使うことも、腹部を触診することもなく、ほんの数分で診察が終わりました。 その後、採血と採尿を行い、「整腸剤を出しておきます。様子を見ましょう。」と一言。 これで終わりです。 「えっ、これだけ?」と思わず声に出しそうになりました。
もちろん、すべての医院が同じではありません。 しかし、今回のように“流れ作業”的な対応を受けると、「本当に自分の症状を見てくれているのか?」と疑いたくなります。 小さな医院だからこそ、患者一人ひとりを丁寧に見るのが強みだと思っていたので、正直ガッカリしました。
小規模医院の現実と、病院選びで意識すべきポイント
高齢の医師が多い個人医院は、地域医療を支える存在です。 しかし、その一方で、最新の医療設備が整っていなかったり、検査体制が限定的である場合があります。 今回のように「腹痛」という幅広い症状では、原因が内臓・神経・感染など多岐にわたるため、簡易的な診察では原因を特定できません。 もし深刻な病気が潜んでいた場合、見落とされるリスクもあるのです。
病院を選ぶときに確認したい3つのポイント

1. 医師の専門分野を確認すること。 内科といっても、消化器内科や循環器内科など得意分野が異なります。腹痛なら消化器系に強い医師を選ぶのが安全です。
2. 診療設備の有無をチェック。 超音波(エコー)やCTがない場合、重大な疾患を見逃す可能性があります。初診時に設備について質問するのも大切です。
3. 口コミだけに頼らない。 近い・空いているという理由だけで選ぶと、今回のような“対応の差”に不満を感じることがあります。ネットの口コミに加え、地域の評判や家族・知人の体験も参考にしましょう。
もちろん、小さな医院にも利点はあります。 予約不要でスピーディーに受診できることや、顔なじみの安心感などは大きな魅力です。 しかし、体調が悪化したときや原因不明の症状がある場合は、設備の整った病院での検査をおすすめします。
私自身、今回の経験を通して「病院を選ぶことも自己防衛の一つ」だと実感しました。 どんなに近くても、どんなに優しそうな先生でも、設備や診療体制を確認することが大切です。 “なんとなく”で選ぶのではなく、“安心して任せられる医院かどうか”を見極める目を持ちましょう。
最後に、この体験をシェアした理由は「同じ思いをする人を減らしたいから」です。 小さな医院を否定するわけではありません。 ただ、「小さな医院にも限界がある」という事実を知っておくことで、より良い医療を受けられる人が増えると思います。 次に病院を選ぶとき、あなたの判断材料のひとつになれば幸いです。


