たった1匹のマダニが命を奪う?福岡で増えるSFTS感染から家族を守る正しい対策とは?

福岡の公園や草むらでマダニの被害が増えています。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染リスクから家族を守るために、日常でできる予防策や注意点をわかりやすく紹介します。
福岡県内のいくつかの公園で、マダニの発生が確認されています。
特にシカが出没する場所では、注意が必要です。
● マダニが見つかったのは、古賀市の「薬王寺水辺公園」、福津市の「本木川自然公園(ほたるの里)」、久山町の「町総合運動公園」など。
● 草むらから20匹以上のマダニが捕獲されました。
最近は、シカやアライグマなどの野生動物が都市部に近づいているため、マダニが人の身近な場所へ運ばれていると専門家は警告しています。
野生動物とマダニの関係
● 福岡県の調査(2020年度)では、犬鳴山周辺などに約2万7千頭のシカが生息。
● アライグマの発見件数は10年前の16倍に増え、昨年度は5825頭を確認。
● 福岡市内でも目撃されており、マダニが山から街へ移動する要因になっています。
マダニの特徴と感染症リスク
● マダニは山林や草むらの葉の裏に潜み、動物や人にくっついて数日~10日かけて吸血します。
● ウイルスを持つマダニに刺されると、感染症にかかるおそれがあります。
● 特に「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が危険で、発熱や嘔吐などの症状があり、重症化すると命を落とすことも。
● 今年は全国で161人が発症し、福岡県内でも5人が確認されています。
マダニから身を守るためにできること
● 公園や草むらに入るときは、長袖・長ズボンで肌の露出を避ける。
● 帰宅後は、衣服や体にマダニが付いていないかチェック。
● ペットと一緒に出かけた場合は、毛の中もよく確認する。
● 万が一、刺された場合は、自分で取らずに医療機関へ。
マダニは「昆虫」ではない

ちなみに、マダニは「昆虫」ではなく、クモやサソリと同じ「クモ類(クモ綱)」 に分類。だから、8本足です。マダニの幼虫のときは6本足で、成長して成虫になると8本になります。
まとめ
最近は、身近な公園にもマダニが潜んでいることがあります。
「うちの近くにはいない」と油断せず、ちょっとしたお出かけでも予防意識を持つことが大切です。


