エントランスで「ウーバーさん?」と声を掛けられた日 ― 2,000円事件の真相
マンションのエントランスで、突然「2,000円」を差し出される。そんな不可思議な体験をしたことはあるでしょうか。私自身、長年生きてきて、まさか自宅マンションでこんなドラマが起こるとは思ってもいませんでした。今回は、スーパー帰りのレジ袋を持っただけの私が、なぜかウーバーイーツ(Uber Eats)と間違われた、ちょっとした “笑える珍事件” をお届けします。
突然の2,000円差し出し事件 ―「え、なにこれ?」

それは、普通の夕方でした。私はスーパーで買い物を済ませ、レジ袋を片手にマンションへ戻ってきました。オートロックの扉が開くと、タイミングよく30代くらいの女性と、やや年配の女性が出てきたのです。雰囲気的に家族ではなく、同じマンションの住民同士といった印象。
その時、30代女性がスッと私の前に出てきて、なんと「2,000円」を差し出してきました。はい、唐突にです。心の中では「え?なに? お賽銭方式?」と困惑。もちろん面識ゼロ。むしろこの人が何号室の住民かも知らない。
恐る恐る「・・・・え?」と目で問いかけると、彼女はさらりとこう言いました。
「ウーバーさんじゃないの?」
……….いや、違うけど!!! こちとらただの帰宅途中です。
「違いますよ」と告げると、彼女は「あっ、そう」と言わんばかりの反応。謝罪もなければ軽い笑いもなく、淡々と2,000円を引っ込め、そのまま出ていきました。 いや、ちょっとくらい「すみません」あるでしょうよ!? と、軽く心の中でツッコミを入れてしまいました。
そもそも…私、ウーバーイーツっぽかった?
問題はここです。私はウーバーのバッグも背負っていないし、配達の服装でもない。持っていたのはスーパーのレジ袋ひとつ。それを見て「ウーバーさん!」と即断した彼女の判断力、ある意味スゴい。
ただ、どう考えても違和感があります。ウーバーイーツの配達員は、基本的に住人の部屋の前まで来るもの。エントランスで待ち構えて、先に2,000円を渡そうとするパターン、聞いたことがありません。むしろ配達員のほうが「なんで下にいるの!?」と驚くのでは?
さらに言えば、レジ袋には白菜やヨーグルトが入っていました。ウーバーイーツで白菜は届けない。そこを見てもらえれば、違いは歴然。
・・・・・いや、むしろ「なぜ間違えたのか?」という謎は深まるばかりです。
マンションで起きがちな“すれ違い”と、今回の教訓
今回の事件は、単なる笑い話で済みます。しかし、マンションのエントランスって、意外とコミュニケーションミスが発生しやすい場所なのかもしれないな・・・と、妙に納得もしました。
・出てくる人と入る人が重なる
・急いでいる時は顔をじっくり見ない
・相手を「多分、こうだろう」で判断してしまう
そんな“早とちりポイント”が詰まっている場所なのです。
そして今回の教訓。
「レジ袋1つでウーバー扱いされることはある」
想像以上に可能性が広い。レジ袋=食べ物=配達、という強引な三段論法が世の中では成立するらしい。 いや、それにしても早い。会話ゼロでお金を渡してくるスピード、プロの受付並み(笑)
とはいえ、この手の珍事件は人生をちょっとだけ面白くしてくれます。後から思い返すと、じわじわ笑えてくるタイプのエピソード。 もし次回、また誰かに2,000円を差し出されたら・・・・その時は、今日よりもっと優雅に対応したいものです。
以上、スーパー帰りがウーバー扱いされた、ほんの少しだけ不思議で笑える体験談でした。


