楽天銀行に残高あるのに、なぜかATMで手数料220円取られた意外な理由

暮らし・雑記

楽天銀行を長く使っていると、「残高がある程度あればATM手数料は無料になる」という認識を持っている人も多いのではないでしょうか。

私自身もその一人で、楽天銀行には約34万円の残高がありました。そのため当然のように「今回もATM手数料は無料だろう」と思って出金したところ、明細を見ると220円のATM手数料が発生していました。

「34万円も入っているのに、なぜ手数料がかかる?」と疑問に思って調べてみると、楽天銀行ATM無料回数には、少々分かりにくい判定ルールがあることが分かりました。

ポイントは現在の残高ではありません。楽天銀行では「毎月25日終了時点」の残高などを基準として、翌月のハッピープログラムのステージを判定しています。

楽天銀行で残高34万円なのにATM手数料220円!原因は「25日判定」だった

楽天銀行には「ハッピープログラム」という利用者向けの優遇制度があります。

ハッピープログラムにエントリーしていると、預かり資産残高や対象サービスの利用件数によって会員ステージが決まり、そのステージに応じてATM手数料や他行宛振込手数料の無料回数が与えられます。

現在の残高によるステージ条件を見ると、残高10万円以上で「アドバンスト」、50万円以上で「プレミアム」、100万円以上で「VIP」、300万円以上で「スーパーVIP」となっています。

ATM手数料の無料回数は、アドバンストなら月1回、プレミアムなら月2回、VIPなら月5回、スーパーVIPなら月7回です。

つまり、現在の楽天銀行では残高10万円以上であれば、条件を満たした翌月にATM手数料が月1回無料になります。

私は以前「30万円以上あれば月1回無料」と認識していましたが、少なくとも現在の基準では「30万円」という区切りはありません。

そう考えると、約34万円の残高があった私が220円取られたのは、さらに不思議に見えます。

その理由が「毎月25日終了時点」という判定日でした。

ATMを使った日の残高で無料になるわけではない

今回もっとも勘違いしやすいと思ったのがここです。

普通に考えれば、ATMでお金を引き出すときに34万円入っているのであれば、「残高10万円以上」という条件を満たしているように思えます。

しかし楽天銀行のハッピープログラムは、ATMを利用した瞬間の残高を見て無料・有料を決めているわけではありません。

毎月25日終了時点の預かり資産残高を確認し、その結果によって翌月1日から適用される会員ステージを決定する仕組みになっています。

たとえば、次のようなケースを考えてみます。

7月25日の残高が5万円だったとします。

その翌日の7月26日に30万円を入金し、残高が35万円になったとしても、8月の会員ステージを決める残高判定はすでに7月25日終了時点で行われています。

そのため、8月にATMへ行った時点で残高35万円が表示されていたとしても、8月分のATM無料回数には35万円という現在残高が反映されないことがあります。

これを知らないと、「口座には30万円以上あるのに、なぜ手数料を取られた?」となってしまいます。

毎月25日の残高が翌月の無料回数を決める

もう少し分かりやすく時系列で整理すると、楽天銀行の仕組みは次のようになります。

7月25日終了時点の残高・対象取引件数 → 8月1日から適用される会員ステージを決定

8月25日終了時点の残高・対象取引件数 → 9月1日から適用される会員ステージを決定

このように1か月単位で判定されています。

たとえば8月26日に残高34万円あったとしても、それだけを見て「8月はATM1回無料」と判断することはできません。

確認しなければならないのは、前月25日終了時点でいくら入っていたのかです。

逆に8月25日終了時点で34万円入っていれば、残高基準では10万円以上の「アドバンスト」の条件を満たすため、9月分としてATM手数料の無料回数が1回付与されることになります。

なぜ「25日」という中途半端な日なのか?

個人的に最も引っかかったのは、「なぜ月末ではなく25日なのか?」という点でした。

給料日として25日を採用している会社が多いことなども思い浮かびますが、楽天銀行の公式案内では、少なくともハッピープログラムの説明として「なぜ25日を判定日にしているのか」という理由までは明示されていません。

銀行側の運用としては、翌月1日から会員ステージや無料回数を適用するため、月末より前に判定日を設定し、その後に集計・反映する期間を確保しているとも考えられます。

ただし、これはあくまで仕組みから考えられる理由であり、公式に説明されている理由ではありません。

利用者側からすると、「今ある残高」ではなく「前月25日時点の残高」でATM手数料が左右されるというのは、かなり直感的に分かりにくい仕組みだと感じます。

現在は残高10万円以上ならATMが月1回無料

楽天銀行の現在のハッピープログラムでは、預かり資産残高による会員ステージは大まかに次のようになっています。

残高10万円以上:アドバンスト/ATM月1回無料

残高50万円以上:プレミアム/ATM月2回無料

残高100万円以上:VIP/ATM月5回無料

残高300万円以上:スーパーVIP/ATM月7回無料

残高が10万円未満でも、対象となる商品・サービスの取引件数によって上位ステージになる場合があります。

楽天銀行では「預かり資産残高」と「対象商品・サービスの取引件数」のうち、条件を満たした高いほうのステージが採用される仕組みです。

そのため、残高だけですべてが決まるわけではありませんが、普段あまり対象サービスを利用していない人なら、「毎月25日に10万円以上残しておく」ことがATM月1回無料を維持する分かりやすい目安になります。

ATM無料回数は翌月へ繰り越されない

もう一つ注意したいのが、ATM手数料の無料回数です。

アドバンストで月1回無料になっていて、その月に一度もATMを使わなかったとしても、翌月に「2回無料」になるわけではありません。

ハッピープログラムのATM無料回数は翌月へ繰り越されません

したがって、前月に使わなかった無料回数が残っているつもりでATMを利用すると、予想外に手数料が発生する可能性があります。

ATMをあまり利用しない人ほど無料回数そのものを意識しなくなるため、久しぶりに現金を引き出したときに「以前は無料だったのに」と感じることがありそうです。

220円だった場合は無料回数が残っていなかった可能性

楽天銀行の提携ATMでは、無料回数がない状態で出金すると手数料が発生します。

セブン銀行、イオン銀行、みずほ銀行、ステーションATM「Patsat」などでは、無料回数がない場合の出金手数料は220円です。

一方、イーネットATM、ローソン銀行ATM、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行などでは275円となる場合があります。

今回220円が取られたということは、利用したATMの種類にもよりますが、少なくともその取引時点で楽天銀行側に利用可能なATM無料回数が残っていなかった可能性が高いと考えられます。

現在のATM無料回数は楽天銀行にログインすれば確認できる

「自分が今月あと何回無料なのか分からない」という場合は、ATMへ行く前に楽天銀行のログイン画面から確認できます。

楽天銀行ではログイン後、「MyAccount」から「ハッピープログラム」を開くと、現在のATM手数料無料回数を確認できます。

毎月1日に新しい無料回数が進呈されますが、楽天銀行公式サイトでは、日付が1日に変わった直後はまだ特典が反映されていない場合があるため、無料回数が進呈済みであることを確認してから利用するよう案内しています。

毎月1日にATMを利用することが多い人は、この点にも注意したほうがよいでしょう。

ネット銀行は、ATM手数料だけでなく認証方法などの仕組みが変更されることもあります。SBI新生銀行を利用している方は、SBI新生銀行のスマホ認証終了後もPC振込は可能?認証方法を解説も参考にしてください。

手数料を避けるなら「毎月25日に10万円」が分かりやすい

今回の件を踏まえると、楽天銀行をATM出金にも利用する場合、覚えておくべきことは意外と単純です。

「毎月25日終了時点で10万円以上の残高を確保しておく」

これを意識しておけば、残高基準では翌月のアドバンストステージとなり、ATM手数料無料回数が月1回付与されます。

たとえば普段20万円~30万円程度を楽天銀行に置いているのであれば、25日の直前に大きな引き落としや出金があり、10万円を割っていないかだけ確認しておくと安心です。

「月平均で10万円以上あればいい」「ATMを使う日に10万円以上あればいい」という意味ではありません。

25日終了時点という1日の残高が重要です。

銀行サービスは手数料だけでなく、預金金利や優遇条件によっても大きく変わります。海外で話題になったサービスについては、アップルの預金サービスが銀行業界を揺るがす!年利4.15%の衝撃とその真の狙いでも詳しく紹介しています。

まとめ

楽天銀行の口座に約34万円あるのにATM手数料220円が発生したため、最初は手数料無料条件が変更されたのかと思いました。

しかし現在のハッピープログラムを確認すると、残高条件はむしろ10万円以上でATM手数料月1回無料となっています。

問題だったのは、現在残高ではありません。

楽天銀行の会員ステージは毎月25日終了時点の預かり資産残高などで判定され、翌月1日から適用されます。

つまり、ATMを利用するときに34万円入っていたとしても、前月25日時点で10万円を下回っていれば、その月のATM無料回数が付与されていない可能性があります。

これは知らなければかなり分かりにくい仕組みです。

楽天銀行を日常的に使っていてATM手数料をなるべく払いたくないのであれば、「毎月25日の終了時点で10万円以上」という条件だけでも覚えておくとよいでしょう。

そしてATMを利用する前には、楽天銀行へログインして「今月のATM手数料無料回数」が残っているか確認するのが確実です。

たった220円ではありますが、本来無料だと思っていたものに手数料が発生すると、金額以上に納得しにくいものです。今回のような勘違いを防ぐためにも、楽天銀行では「現在残高ではなく25日時点の残高が翌月に効く」と覚えておくのが一番分かりやすそうです。

タイトルとURLをコピーしました