ChatGPT Plusは本当に月額20ドルなのか？日本ユーザーの請求が22ドルになる理由

ChatGPT Plusを契約するとき、多くの人が「月額20ドル」と思って加入するのではないでしょうか。実際、公式ページにも大きく表示されるのは20 USDという文字。しかし、いざクレジットカードの請求を確認すると、22 USDとなっていて驚いた経験がある人は少なくないはずです。私自身も「20ドルだと思って契約したのに、なぜ22ドル？」と違和感を覚え、明細を見直したばかりです。

日本での請求額が22ドルになる理由

結論から言えば、日本でChatGPT Plusを利用すると、基本料金20 USDに対して、デジタルサービスに課される消費税10％が必ず加算されます。計算すると、20 × 1.1 = 22 USD。つまり、毎月22ドルの請求になる仕組みです。

電子サービスは国外企業であっても日本の税制が適用されるため、Netflix、Adobe、Microsoft 365などと同様、消費税が乗る形式です。したがってChatGPT Plusも例外ではありません。日本在住である限り、今後も請求額は22 USDで固定され、23 USDに増えたり、21 USDに減ったりすることはありません。変動するのは、ドル円レートによって日本円換算の支払額が上下するだけです。

なぜ「税込22ドル」と表示しないのか？

ここで問題となるのが、多くの日本人ユーザーが感じるであろう「分かりにくさ」です。契約前の画面には20 USDが大きく表示され、税金についての説明は小さな注記程度。日本で当然の「税込価格表示」感覚で見ると、20ドルと思い込んで契約してしまう人も多いでしょう。

海外企業は税別表記が一般的で、国ごとに税が異なるため、価格表示を統一したいという事情もあるのかもしれません。しかし、その結果としてユーザーが誤解し、請求を見て驚くという現象が起きているのも事実です。透明性という観点では、日本ユーザーに向けた説明がもっと必要なのではないかと感じざるを得ません。

「加入後に明細を見て初めて知る」では遅いのです。有料サービスは信頼で成り立っています。料金表示に誤解が生まれやすい仕様は、ユーザーに不安を与える原因になります。

ChatGPT Plus契約前に知っておきたい注意点と安心材料

とはいえ、料金に関して必要以上の心配をする必要はありません。請求額は22 USDで固定され、増減はありません。ChatGPT Plus自体の価値、生成能力、速度向上、画像生成など、サービス内容は価格に十分見合っていると感じています。むしろ、加入して初めて「生活に必要なツールになった」と感じた人も多いのではないでしょうか。

大切なのは、加入前に正しい情報を持っておくことです。説明不足のまま、ユーザー自身が「損をした」ような気分になる状況は避けたいものです。今後、より親切で明確な料金表示になることを願っています。

今回の件は、単なる金額の問題ではなく、ユーザーの信頼に関わる話です。正しい情報を知り、納得して利用する。サブスクサービスとの付き合い方として、これが最も重要なのだと改めて実感しました。